「伸芽会式 非認知能力の伸ばし方」という本を読んだので、自分用の読書録としてまとめたいと思います。
個人的に参考になったところを要約しています。
伸芽会とは?
幼稚園・小学校受験のパイオニア的存在の幼児教室。1956年に創立し、多くの名門幼稚園・小学校へ合格者を輩出してきた実績がある。
「子どもを伸ばす親」は幼児期をどうとらえている?
非認知能力とは?
IQやテストなど、数値化できる「認知能力」と対比される能力のこと。
例:コミュニケーション力、思いやり、自己肯定感、意欲、忍耐力、思考力など
これからの時代は知識より非認知能力が大切になる。
→ある調査では幼児を学習面で強化しても効果があるのは短期間だけという結果が。
ペンシルバニア大学の教授は、困難に挑む勇気・挫折からも立ち直る力・率先して取り組む力・物ごとに集中する力が社会的に成功するために必要であると提唱した。
世界的にも非認知能力へ注目が集まっている。
伸芽会式「非認知能力」の伸ばし方
「○○がうまいね」というような評価をくだす褒め方
→「次に失敗したらどうしよう、うまくやらなきゃ」という不安感へ。
「○○をしてえらいね」というような褒め方
→子どもは「褒めてもらえるように○○しよう」という心理になりがち。
褒めて子どもの自尊心ばかりを育てるのではなく、失敗にめげない力・やり抜く力というチャレンジ精神を大切に。
褒めるより困難に立ち向かう励まし方を。
失敗を責める。
「なんでちゃんとできないの?」「この前も言ったよね」
→子どもは「失敗したらダメなんだ」と感じて挑戦意欲が育たない
それまでの努力をまずは認める。そして励ます。
「残念だったね。でも頑張って練習しでもてきたんだから、工夫すれば次は大丈夫!」
→次につながる声掛けを。やり抜くことができたという体験をさせてあげる。
伸芽会では実体験を大切に考えている。例えば小さな子にも自分ではさみを使わせる。
→実際にいろいろなことを体験している子としていない子では明らかに違う。
我が子に合った伸ばし方
些細なことでも自分でやろうとした意欲を認め、自信をつけてあげる。
あなたはどうしたい?どう思う?
親が断定すると子どもの想像力や思考力を奪いかねない。
子ども自身の考えを深めていくべき。
×「○○しなさい」「こういうものに決まっている」
お話、よく聞いていたね
聞いて理解できる力は必要不可欠。
人の話を聞くことを意識させる働きかけをする。
×「ちゃんと聞いてないからダメなのよ」
お母さんにも教えて。
子ども自身が教える立場になることで、自分自身で考えを整理できる。
自己表現、自信、コミュニケーション力につながる。
×「そんなんじゃ人に見せられない」「あなたはできないから教えられない」
もっとお兄さん・お姉さんじゃないとできないと思うけど…
背伸びをしたがる子どもの挑戦心をくすぐる言葉。
負けず嫌いの子なら「できるよ!」と食い付いてくるはず。
×「みんなできているのに」「できなきゃおかしいでしょ」
一人でできる?
「これをやりなさい」と言われるとやりたくなくなってしまう子も、「こんなことできる?一人でできる?」と聞かれると「できる!」と言ったりする。
そこで失敗しても、その挑戦を認めることが大切。
×「まだ無理よ」「あなたにはできないからやってあげる」
やってみたくなったら教えて
子ども自身が自分でやるという決断をすることが大切。
年齢別実践編
1歳…見る力、2歳…聞く力、3歳…コミュニケーション力、4歳…考える力、5歳…総合的な力
読んでみて個人的な感想
褒めすぎの弊害は長男でうすうす気付きつつあったので、この本を読んで納得。
長男は「褒められるために」なにかをすることが多く、失敗を隠そうとすることがある。
失敗したくないから難しいことに挑戦するのは嫌がる。
小さなことからちょっとずつ本当の自信を付けさせてあげたいと考えた。
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